憲法さん 大好き バーバのつぶやき 1

実は、わたくしめ、憲法さんにぞっこんなんですよ。だれでも落ちこんだ時は、憲法さんに声をかければ、いいんですよ。憲法さんは心がひろいですからね。 でも、こんなに憲法さんに入れ込むようになってから、まだ日が浅いんです。前は、憲法さんのことがよく…

あやの里だより №41 村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき 』 ⓷

太平洋戦争の火ぶたが切られたあと、父が離隊した歩兵第20連隊は、フィリピン攻撃に向かった。12月、ルソン島に上陸を試みようとして、米比軍の激しい抵抗にあい、多大な犠牲を出した。ルソン島に上陸すると、すぐにバターン半島(ルソン島中西部の半島)攻…

あやの里だより №40 村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき 』 ②

一度だけ、父は息子に、自分の属していた部隊が、捕虜の中国兵を処刑したことがあると、語ったことがあった。作家がまだ小学校の低学年のころだ。 父はそのときの処刑の様子を淡々と語った。 「中国兵は、自分が殺されるとわかっていても、騒ぎもせず、恐が…

あやの里だより №39 村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき 』 ⓵ 

村上春樹さんが、自分の父親のこと、そして、自分と父親との関わりについて書いた、手のひらに載るような小さな本。素朴な雰囲気の挿絵がたっぷりついている。(『猫を棄てる 父親について語るとき 』2020年刊) 小説と違う文体。物語性を一切排除した、淡々…

あやの里だより №38 豆腐屋さんと自家製厚揚げの巻

購読している新聞に、自家製厚揚げの作り方が載っていた。それを読んで、意欲をもやした! 80歳でも、あたらしいことに挑戦なのだ(#^.^#)! 実は、18年前、隣部落の実家「あやの里」(これは、わたしが母親の名から、かってに名づけたもの)に引っ越したばか…

あやの里だより №37 村上春樹『職業としての小説家』 

最近読んでおもしろかった本の一冊に、村上春樹のエッセイ集『職業としての小説家』があります。わたしは村上春樹が好きで、彼の作品はほとんど読んできました。 大江健三郎も好きだったんですね。でも、まわりには、大江さんが好き、という人はほとんどいま…

あやの里だより №36 人にはこんな長所もある & 暮れの過ごし方の巻

人にはこんな長所もある & 暮れの過ごし方の巻 薪ストーブを一日炊いていると、小さな家じゅう、あたたかくなります。先日、うっかりして、ストーブのそばに、前の日の、残った煮物の鍋をおいていたら、翌朝、煮物の上に白いカビが一面に浮いていました。 …

あやの里だより №35 帰ってきたブログ ー 雪の日

あやの里だより №35 2020年12月23日 いやいや、もう年末ですか。時は、ぜったいに止まりませんねえ、ほんとに。 このところ、またコロナどんがぶり返したので、出かけることも減って、なんだかヒマになり、このところ、久しぶりに読書にふけっています。 そ…

気がついたら秋になっていた

前のブログから、一ヶ月半。追われる仕事が一段落して、出かける予定もないし、というので、ひさしぶりに「あやの里だより」さんと対面しました。 忙しかったんです。80歳になったというのにねえ。いやです、困ります、と言っても、仕事が来る。自業自得なん…

夏をのりきるために ー最強の、不思議なカレー

大阪に住んでいた子供のころのように、のどにあせもができそうな、汗だらだらの日がつづきましたが、昨夕のはげしい雷雨で、やっと涼しくなりました。 (暑いのが苦手で、涼しい信州に移住してきたというのに、この暑さは何?) あまりに暑いので、このとこ…

80歳でツイッター♪  はじめたばかりで、挫折?

あやの里だより №32 2020年8月23日 80歳でツイッター♪ はじめたばかりで、挫折? ときどき、若いお友だちのU子さんが、お嬢ちゃんのRちゃんを連れて遊びにきてくれます。 福島原発事故の後、東京から避難して見えた人です。東京にも、当時、相当放射性物質…

コロナ後の世界 その5 子育ても共同で&「おばあさん仮説」

人類の歴史について多少勉強したことを、№26のブログで書きましたが、 人類は、およそ700万年にチンパンジーと枝分かれして、二足歩行を始めたんですね。その前は、アフリカの密林の樹上で、果実とか虫とかを食べていた! 700万年のあいだ、人類はアフリカか…

後の世界を考える 4  核兵器のない世界へ  

核兵器保有国は、現在9カ国。でも、たくさん核兵器を持っている国は、国連常任理事国であるアメリカ、ロシア、中国、フランス イギリスの5カ国。 総数13400発。その9割は、アメリカとロシアが保有しています。それに比べると、北朝鮮の核兵器など、赤ん坊の…

盛んなるかな生命の世界  人間だけの一人勝ちはない

世界は異常な暑さに襲われている。周囲を緑で囲まれているわが家でも、室内で32度に達する暑さを記録した。なんナンデスカ、この暑さは! 大阪から越してきた28年前、夏の終わりには、ストーブを炊こうかしら、とおもうほど、肌寒かった。大阪で使っていた夏…

 自然よ あなたは美しい   夏の風と立原道造

さあっと、夏らしい、とてもさわやかな風が、へやの中を吹き抜けていきました。 一軒家に近いわたしの小さな家は、緑に囲まれています。 梅雨明けのその日、あちこちの窓をすべて開け放ちました。 ものみな、かびてしまいそうな長梅雨でした。異常気象の現わ…

蜂とクモと ホタルの乱舞 の巻

このブログ立ち上げの動機は、前にも書きましたが、この春、となり部落にある実家「あやの里」で民宿「山の宿 あやの里」を開設しようとしたことにありました。(「あやの里」というのは、わたしの母親が「綾子」だったことにちなんで勝手につけた名前です。…

コロナ後の世界 3 「人類は生きのびられる?」1

山の中の部落に越してからできた友達のMさんは、わたしより3歳上の83歳。気持ちがまっすぐで、しかもおおらかな、素敵な友達です。 先ごろ、Mさん宅でお茶をごちそうになっているとき、Mさんがふっと言いました。「100年なんて、短いわね。」 あれ、と思いま…

80歳の門出と避難勧告

初めての80歳! 7月13日は、わたくしめの80歳の誕生日でした。 ああ、ついに! 70代というのと80代というのとは、とても気分がちがいます。 夕食の用意をほぼすませたころ、連れが帰ってきて、「買ってきた!」というので、買い物袋をあけてみると…。なんと…

梅雨と畑とホタル の巻

梅雨の晴れ間です。外では、緑がぐんぐん冴えてきます。 家のまわりの竹は、伸びすぎても困るので小さいうちに切るのですが、一本、大木のように、天まで届けとばかり、大木のように伸びちゃっています。 わが家のそばの梅林は、ご近所の方のものですが、き…

映画『誰も知らない』(監督:是枝裕和)

前号で映画の『老人と海』について書きましたが、やはりNHKのBSで見たのですが、映画『誰も知らない』(2004年 監督:是枝(これえだ)裕和)は、昔見て、とても深く心に残った作品でした。もう15年も前の作品だったんですね。 是枝監督の映画で、この作品以外…

映画『老人と海』― 人は死ぬまで格闘する

先日、映画『老人と海』を、NHKBSで見ました。前にも書きましたが、わが家は、山の陰になって電波がとどかないらしくて、地上波テレビは映りません。BSだけは映るので、たまにいい映画があるときは、見逃さないようにしていますが、これも、暇があるからー。…

究極の簡単料理 その2 と「乾物」

前回、究極の簡単料理として、鰹節かけごはんと、ねこ飯と、とろろ昆布の熱湯かけ澄まし汁をご紹介しました。 まあ、「料理」とは言えないですけどね。それは、心得ております。 まだありますよ。究極の簡単料理。「〇〇どんぶり」です。 親子どんぶりも、と…

究極の簡単料理? と「水」のこと

ある夕食のとき、連れが、ごはんに鰹節をのせ、醤油をかけて食べるのです。「うまいぞ」って言います。 「ええ? ほんと?」と言って、半信半疑でまねしたら、これが、おいしい。 「ほんまや、おいしいねえ。」と納得しました。 考えてみると、鰹節入りのお…

コロナ後の世界は… その2 ― 住まいはいのちの砦(とりで)-

「新・自由主義」という名の怪物が世界を覆った結果、人も暮らしも「不自由」を強いられるようになったと、前回のブログで申しましたが、コロナ禍の直撃を受けたのが、「非正規」の不安定労働者です。 「競争」に勝つことを至上命令とし、負けるのは「自己責…

コロナ禍の後の世界は… その一 ―「競争」ではなく、「協力」と「連帯」(つながり) ー 

コロナ禍は、いわば「自然災害」である。ただ、その及ぶ範囲が世界ぜんたいであるという点で、歴史上かつてない、特異な災害ともいえる。 しかし、世界じゅうに被害を及ぼす災害であっても、コロナが与える影響は、国によっても、同じ国の中でも、異なる。 …

「あほとバカ」の巻 あやの里だより №17 

先日、娘が、「彼氏がバカて、言うねん。『バカ』はやめて。アホやったらええけど、て言うてん」「ねえ、アホやったら傷つかへんけど、バカは嫌やんねえ。」と言う。 「ふむ、ふむ」と共感してやった。すると、ついでに娘が言う。 「お母さん、『あんたは、…

韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』― 希望は民衆にあり

先日BSで、韓国映画『タクシー運転手』を見た。今年、韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』が、アカデミー賞の栄誉に輝いたが、この『タクシー運転手』も、アカデミー賞に出品した映画だったらしい。 監督はチャン・フン。主演はソン・ガンホさん。ユーモ…

№15 マーマレードと溝さらい

「ブログ頭」と言いながら、一週間以上、お休みしてしまった。 悪いのは、マーマレードである。 繕いものと読書とピアノのほかに、まだ趣味があった。瓶詰である。無農薬のミカンの皮があると、これを瓶詰にしようと、むらむらと意欲がわいてくる。 言ってお…

№14 「世界中のバトンを落とすひとたちを誰もが否定しませんように」

わが家では、新聞は3紙取っている。現在A紙では、学問・文化欄で、寺井奈緒美という歌人のエッセイを連載中であるが、ある日、筆者のとてもすてきな短歌が載っていた。 「世界中のバトンを落とすひとたちを誰もが否定しませんように」 オリンピックは、今の…

№13 ブログ頭と、ムダと無意味で満たされたわが人生 の巻

ブログなるものを始めてまだ日が浅いのに、このところ、すっかりブログ頭になっている。 頭の中で文章が走り回るのである。ちょっと難しいことも頭の中でしきりにうごめくのだが、むずかしいものはどうしても書くのに時間がかかる。たとえブログといえど、間…