あやの里だより №35 帰ってきたブログ ー 雪の日

あやの里だより №35              2020年12月23日

           

いやいや、もう年末ですか。時は、ぜったいに止まりませんねえ、ほんとに。

このところ、またコロナどんがぶり返したので、出かけることも減って、なんだかヒマになり、このところ、久しぶりに読書にふけっています。

そこで、ご無沙汰していたブログさんとも対面してみました。

 

今年の冬は、何だか寒い。去年の冬はほとんど雪が降らなかったのに、今年はこのところ毎朝、ほんの少しですが積もります。山ぎわだからでしょうか。

寒いし、家にいることが多いし、毎日のように薪ストーブを炊いています。

ストーブは、前にここに住んでいた若い衆が据え付けたもの。

炊きつけは杉の枯葉。近くの道路ぎわに落ちているのを拾いにいきます。

枯れた杉の葉や松葉こそ、焚き付けに最適。松葉の枯れ枝もいいんですよ。

きょうも拾いにいって、どっさり持ってかえりました。「おじいさんは山へ柴刈りに」を地でいってますね。(前に、川のそばに住んでいた時は、流木を拾いにいきました。流木も、芯はよく乾いていて、とてもいいんです。)

杉の枯葉は、マッチ一本で、さっとつきます。

あと、細い枯れ枝があると、もうだいじょうぶ。かんたんです。

連れ合いが庭師で、不要になった木を持って帰るので、たっぷりあります。

でも、でっかい丸太を薪にこなすのは、重労働。働き者の連れ合いに感謝!

 

ストーブの前で、ガラス戸の外を眺めると、野原のような殺風景な庭にうっすらと雪が積もっています。

冬だなあ。冬は冬らしく寒くなくちゃ。

ガラス戸の外のベランダには、干し柿がつるしてあります。

今年は100個つくったのに、もうあと20個ほどしかありません。干し柿は、連れも好きなので、どんどん減ります。

ベランダには、娘の作った竹のざるに、薄く切った大根がほしてあります。立派な大根をいっぱいいただいたので、切り干しに挑戦してみました。干し大根、おいしいですよ~。

玄関前菜園のトマト畑のあとに、娘が穴を掘ってくれ、大根を埋めました。埋めた後土をかぶせ、地表にトマトの枯れ枝をおいています。これで春までだいじょうぶかな。

今年は、大根のほかに、娘や友だちやご近所さんやからいろいろいただいた冬野菜がどっさり。じゃいも、ニンジン、白菜、ネギ、カボチャ、そして、さつまいも。

ストーブの上には、やかんと、重い蓋つきの鉄なべをおいています。

この鉄なべは、パンも焼けるそうですが、焼き芋もできます。

サツマイモの小さい一本を、鉄なべにいれておくと、ほくほくの焼き芋が…。

焼き芋を食べにいらっしゃいと、誘いたい。

カブの甘酢づけも、野沢菜のお醤油漬けもつくりましたからね。大根の糠漬けと本格的な野沢菜漬けは、娘の作品。食べられるようになるのは、もう少し後。

でも、今年は、部落の新年会もコロナで中止。さみしいお正月ですね。

 

暑い大阪から長野県に移住して、はや28年。

年々暖かくなりました。夏も、大阪並みに暑くなりました。

厳冬の1月に、雪じゃなくて雨が降って驚いたのは、もう何年も前。

3月に咲くはずの梅の花が、なんと1月に咲いて、そのあとまた寒くなって、という年もありました。

以前は、屋根から太いつららが垂れ下がって、先のとがったつららがとけ落ちたらあぶないなあ、とひやひやしたものでしたが、今や、つららを見ることもなくなりました。

屋根に積もった雪がお日様にとけて、雪崩のように、どどどっと落ちてきて、びっくりしたものでしたが、そんなことも、ぐっと減りました。

 

雪かきが楽になったけれど、気候の異変をおもうと、ぎゅっと不安になります。

激しい気候変動やコロナ禍は、人類の終わりの始まりかも知れない…、などと思ったりもします。

コロナにどう対処するかという目前の対策は、とりあえずは必要だけど、今のままの生活をつづけていけば、再び別の感染症に襲われる可能性もあるわけで、これからのわたしたち人類のあり方を考えることこそ、最重要課題だと思うんだけど…。多くの人が、わたしと同じように思っているのではないかしら。

ストーブのあたたかさと窓の外の冬景色をゆったりと楽しむには、あまりにも不安の大きい現世です。

 

 ともあれ、いっぱい本が読めるのは、とてもうれしい。

子どもの頃から、なにしろの本好き。どんなに忙しくっても、なにか読んでいずにはいられない性分です。牢屋に入れられても、本があれば、しのげるかなあ。

でも、本を読むといっても、ほとんど寝ながらです。

起きているときは、やはりなにかしら仕事があって、読めません。どうしても読みたいときは、早寝、遅起きします。お布団に入ったまま、大事なところや気に入ったところに付箋をはり、線を引き、本の余白に書きこみをします。器用でしょ!

読みたくてたまらない本があると、眠いのを一生懸命こらえて読みます。結局寝ちゃうんですけどね。夜中にトイレに起きたら、また本を読みます。またまた、電気をつけたまま、寝ちゃってるんですけどね。

本もよく読むけど、よく寝る人でもあるんです。 

夜中はストーブも消しますから、ぐんぐんひえてきて、本を持つ手がかじかみます。なので、寝るときは、手袋をして、マフラーをして、マスクもして寝ます。

こんなに一生懸命読んでも、ほとんど忘れちゃうんですけどね!