新緑、新緑、ああ新緑
一昨日は夏のように暑かったのに、昨日の夜からまた冷えて、今朝、何だか寒いなあと思って寒暖計を見たら、10℃でした。そこで、薪ストーブをつけることにしました。
わが家では、薪も廃物利用です。連れ合いが庭師で、不要な木をもってかえって積んで置き、時間のあるときに薪にしています。
薪にするのは、なかなかの重労働なのですが、働き者の連れ合いは、がんばっています。
わたしも、忙しいと、つい石油ストーブに頼るのですけど、このところ時間があるので、せっせと薪ストーブをたいています。
(やっぱり、暇があるのはすばらしいね!)
こうして朝晩はまだ冷えますが、この1週間で、外の景色が一変しました。
ちょっとあったかくなったので、緑たちが、一斉に活動を始めたのですね。一日に何センチも伸びるのでしょう。恐るべき生命力。
すぐ近くに、旧国鉄のレールあとが、ハイキングコースになっています。
今は、八重桜が満開です。でも、コロナ騒ぎで、ほとんど人が来ません。
欅の林の芽吹きの何と美しいこと。うっとりしますね。
室生犀星(むろう さいせい)の「ふるさと」
雪あたたかくとけにけり
しとしとしとと融けゆけり
ひとりつつしみふかく
やはらかく
木の芽に息をふきかけり
もえよ
木の芽のうすみどり
もえよ
木の芽のうすみどり
「もえよ」は、「燃え」たら、あかん、「萌えよ」です。芽生えよ、の意味ですね。(ちょっと大阪弁がでました。)
言わずもがな、でしたね。
それから、山吹も咲きはじめました。
もともと、この山の中に住みたいと思ったのは、20年ほど前、新聞広告に出ていた古家を野次馬根性で見に来たのがちょうど5月の今頃で、全山、山吹の黄色にそまっていて、実に美しかったからです。
ところで、このところの人間の活動の縮小で、空気がきれいになったそうですね。
経済成長一点張りの世界は、もうお断り。
富の公正な分配が実現すれば、世界中で飢える人はいないと聞きます。
これ以上の経済成長も、技術革新も、不用。
アマゾンは、コロナ禍で、さらにもうけを増やしたとか。
世界中で「自粛」のためにお金が足りないというなら、アマゾンたち巨大企業や、世界の大富豪がたまりにためた途方もなく巨額のお金を、吐き出せばいいのです。
ねえ、新緑さん。